2022年10月09日

独身オタクが家を建ててから半年

■あれから半年


家を建ててから気づけば半年が経過しました。
住み始める前は先人の失敗談を見て少なからず不安もありましたが、結果としては
思ってたより一戸建てを建ててよかったなと思います。

特に独身の場合、持ち家より賃貸、戸建てよりマンションが人気かと思います。
持ち家か賃貸かはライフプランによる話で決着がつかないのでさておき、
戸建かマンションかという議論において、マンション暴騰が続くのを尻目に戸建ては価格が抑えられたままですので
独身でも戸建という選択肢は十分検討に値すると思います。

秋葉原の近くがいい、とか言うとなかなか戸建ては選択肢に乗らないですが・・・。
宝くじとか当たればね。宝くじ買わないけど。そもそも土地がろくに売り出されないけど。

ともあれ、まだ半年ではありますが
建ててみて、住んでみて思ったことなど、家建ててみようかな?と考えている人の何かの参考になれば。
なおタイトルに反して特にオタクならではの要素はほぼないです。

いずれ賃貸に出したり売却する可能性も考えて普通の間取りにしたので・・・。
コレクションの劣化を防ぐため、防音のため、窓をすべて無くした超巨大納戸とか作りたかったですけども。


■設計の話

建てた家は「ベースの設計はあるけれどある程度設計変更もできるよ」という形式でした。
二部屋あるところをぶち抜いて一部屋にしたり。

建て終わった直後に気づいた中で、いまでもダントツトップの失敗は
「2階にインターフォン付けなかった」
チャイムが鳴るたびに2Fから駆け降りる日々。いつか階段から落ちそう。
後でつけるのも工事がなかなか大変なようなので、本当最初からつけておくべきでした。
あるいはインターフォンを子機対応のやつにしておくとか。

その他、住み始めて初めて気づいたのが
「屋外コンセントの高さ」
そもそも屋外コンセント自体の数が足りないのが根本原因ですが、
防犯カメラを付けることを想定し人の手が届かない高さにコンセントを設置。
・・・したところ、高圧洗浄機などを使う際に困る始末。
設計の段階でコンセント付けれるだけ付けておけば済んだ話なので、
屋外もコンセントを高さも含め過不足なく配置すべき。
屋内のコンセントはばっちり意識していたのですが、マンションだと屋外コンセント使うことがほぼないので忘れがち。

失敗というほどではないですが、あればよかったかな、と思うのが
「床用コンセント」
屋内コンセント自体は四方八方に過剰なくらいつけたので、家電配置も自由で困ってないのですが
部屋の中央に置きたいけど壁際までケーブル伸ばしたくない、みたいな時に床用コンセントがあってもよかったなと思います。
次建てるならリビングには1,2個付けるかな。


逆に良かった設計は
「トイレを2階にもつけた」
当初「1人しかいないのにトイレ二つも付けてどうするんだ。潰して収納にでもしよう」とか思っていたのですが
ぎりぎりでトイレ残して大正解でした。
実際トイレに行くためだけに1階に降りるの面倒くさいんですよね・・・。
2階建てなら2個、3階建てなら3個、インターホンとトイレは全フロアにつけるべきだと思います。




■町内会や近所の話

住み始める前の不安材料トップでしたが、結果として大して何かするわけでもなく平和でした。
これに関しては正直地域による話なので半分住んでみてからの町内会ガチャという感じですが、
最近はWebサイトを作ってるようなところも多いので事前に調べるのも吉。
県庁、市役所のサイトからリンク張られていたり、住所+町内会で検索すると出てきます。
頑張って活動しています、という雰囲気のところはその分参加も求められるでしょうし逆もしかり。
町内会が大変そうだから気に入った土地や物件を諦めるという判断もなかなか難しいでしょうが、可能であれば軽く近隣住民に話を聞いてみてもいいかも。
結局のところ一番肝心なのはゴミ出し回りなので、戸別収集してくれるような地域であれば町内会に入る必要もないかもしれません。

あとは所謂道路族問題など。
道路族マップなどもありますが、ある程度地形的に「危ういな」という判断もつくので、気になる方はそのあたりも念頭に置きながら選ぶといいと思います。

いずれにしてもご近所と挨拶くらいはちゃんとするのが大事。挨拶は出来るだけ元気よく。不審者オーラを出来るだけ消しつつ。



■コレクションの話

設計をする段階で当初から気にしてたのが「コレクション用ルームに超ブキヤケース何台並べられるか」でした。
オーダーメイドで作るのもありですがやっぱり値が張るので。
折角全面ガラス張りで横からも見れるので、その分の隙間は開けつつ、と配置していくわけですが
コレクション類は当然日光厳禁です。

ベストなのは窓自体無くすことなのですがそうすると納戸扱いになり
賃貸/売却の際にイマイチな間取りになってしまうので、窓は残しつつシャッターを下ろすことで日光遮断。
・・・まではいいのですが、廊下から差し込む日光までは考えてませんでした。
大した光量ではないので無視してもいいのですが気持ち的には一切日光は当てたくない、とはいえ部屋の換気は出来るだけ常時したい。
日よけだったりUVカットフィルムだったりいくらでも対応できる範囲ですが、余裕があれば窓の位置を調整するなどして
コレクションルームへの日光侵入を防げればベターかと思います。

とりあえず今5台の超ブキヤケースが並んでいますが既にケースはパンパン。
予約している分だけであと2台分くらいは来るのでどうしよう。コレクションは計画的に。



■買ってよかったもの

割と自炊していますが、半年以上住んで3回しか生ごみ出してません。
生ごみ放り込んでボタンを押せばカラカラの土化。
開けると香ばしい独特の匂いがしますが、ふたを閉めれば臭いは全く漏れてこないので、腐ったり臭くなったりということがなく
生ごみのストレスから解放されます。
マンションなんかだといつでもゴミを出せるところも多いので、こんなことしなくても生ごみ出たらすぐ捨ててしまえばいいのですが
戸建の場合、決まった日にしかごみを出せないので超重要装備だと思います。
値段は張りますが自治体によって補助も出るので活用すると良。千代田区なんかは3万円も補助くれるのでかなり助かりました。

逆に高圧洗浄機あたりはイマイチいりませんでした。
ケルヒャーの定番品を買いましたが思ったほどには落ちない。
玄関や駐車場のちょっとした汚れなんかは結局デッキブラシの方が早かったりするので、
自宅ぴかぴかに保とう!みたいなテンション任せに買うとちょっと後悔するかも。



■間取りの話

我が家は標準的な3LDKの間取りですが
「独身で3LDKは持てあますのでは?」という懸念がありました。
過去に2LDKマンションに住んでた時も1部屋は若干持て余していたり。
実際住んでみると、仕事がフルリモートなのもあり
「仕事部屋」「コレクション部屋」「寝室」で分けられるので全然持て余さず。
仕事部屋と趣味部屋を分けられるのは、精神衛生上非常にいいので
独身であっても3LDK,4LDKはありだと思います。
リモートワークがなければないで「書斎」とか「ゲーム部屋」とか作れるのでそれはそれで。

プロジェクター+スクリーンでゲームやればいいやと割り切ってゲーム部屋用意しませんでしたが
やっぱりディスプレイで気楽にやりたい時もあるので次建てる時は狭めのゲーム部屋作りたい。
ディスプレイが沢山並んでる感じのやつ。



■外構の話

もともと建てた建築会社の評判で「外構は素人作業」みたいな話を
散々聞いていたので覚悟していたのですがあらゆる面で酷かった・・・。
というのは会社にもよる話ですが、よくある防草シート+砕石ならば
防草シートのグレードとかきちんと話し合っておいた方がよいと思います。
追加料金になったとしても良い防草シートを使っておかないと、石を撒いた後で張り直しは大変。
最悪整地だけやってもらって自分で防草シート貼ったほうがよかったかも。

そもそもコンクリートで固めるのが防草の観点からはベストですが
広いと値段が張り、狭いと水勾配の関係で難しくなるのが難点。
透水性コンクリートなんかもありますが、我が家の地域では施工業者があまりおらず結構ぼったくり気味の見積もりでした。




■お金の話

住宅ローンの借入可能額はおおよそ5-7倍と言われていますが、個人的には5倍でも高すぎるように思います。
年齢、仕事の安定性、などにもよりますが、頑張って豪邸を建てるより余裕で返せる家を背伸びせず建てるというのも
人生における不安要素を減らす観点でいいのでは。
とはいえ年収やエリアとの兼ね合いで5倍でも立てられないという場合も出てきますが
その場合(低金利の現状、いれるかどうかはさておき)頭金が十分たまるのを待つというのも検討すべきだと思います。

光熱費は上がるかな、と思いきやマンション暮らしの時よりも下がりました。
窓を出来るだけ減らしつつ遮熱性の高いものにしたのと、エアコンが最新型なのが効いているのかなと思います。
大型冷蔵庫がおけることで自炊しやすくなったのもあり、生活費は全体的に低下。




■総じて

住めば都、というわけで「ああしておけばよかった」はありつつも満足しています。
少なくとも今のところ。

コレクションを好きなだけ飾れるようになったのと、周りを気にせず映画を大音量で見れるようになったのは本当に良かったです。

まだ暫くは低金利が続くことが見込まれる一方で各種資材は確実に値上がりをするので、
今こそという事で持ち家を考えている人の何かの参考になれば。
posted by ポワロ at 05:45| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする