■28年の時を経た、最高のリメイクにして完成版
ライブ・ア・ライブ、隠し要素含めクリア完了。
遊びつくして24時間程度と現代基準だとコンパクトなゲームですが、物足りなさとは無縁の最高の内容でした。
以下リメイクにおける追加要素のネタバレも含む形で感想。
■最高のBGM、最高の演技、最高の演出を伴って令和に完成した名シーン
ストレイボウの叫びを筆頭に、一定以上の世代のネットユーザーであれば一度くらいは聞いたことがあるような名セリフの数々。
そこに声優の熱演が乗ったことで、テキストだけでは伝えきれない強いインパクトが発生。
もちろん声の演技だけでなくBGMの演出も秀逸。
一瞬の静寂→Megalomania→そうだろ、松ッ!
を代表に、ドット・BGM・テキスト・ボイスと全ての演出が完成しきっている。
老師と弟子の声が重なる心山拳奥義、
全てが終わった後ではじめて喋るオルステッドの疲れ切った声、
上げだすとキリがないのですが、有名シーン以外だと
最終編、レイ・クウゴを主人公にした場合の「甘ったれんじゃないよ!」からメインテーマの入りが最高。
BGM、声の演技、それぞれ単体の質はもちろんとして、その使い方一つで素材を活かすも殺すも変わってくると感じられる演出の完成度でした。
とりあえず明日サントラを買ってこよう。
声優のチョイスも秀逸で、老師役にジャッキーチェンの吹き替えで有名な石丸さんだったり、
ストレイボウにDS以降のFF4でセシル役程嶋さん等。
オルステッドに同行するストレイボウがまんまFF4のセルフパロなのですが、セシル役の程嶋さんがカインポジのストレイボウになるあたりの面白み。
■プレイヤーの空想を刺激するさりげない情報
近年のゲームは、キャラクターの考えなど細かく描写する傾向が強いですが
オリジナル版が発売された当時、細かい部分の描写はされないことが多かったように思います。
一概にどちらがいいというわけではないですが本作に関してはそれが、プレイヤー自身の想像の余地を生んで
うまく行っている印象。
個人的には功夫編の在り方が一番好きで
多彩な技を使いこなす老師に対し、弟子の方が途中で単純な攻撃力では上回ったり、
最終編に突入した際に「鉄拳」装備が出来るようになるのがお気に入り。
レイの場合、それまで鉈が装備武器なのですが最終編突入時、師範として成長した時点では鉈よりも鉄拳の方が強くなっているという。
システム的には老師の装備が引き継がれただけなんですが、そういうちょっとしたことの裏側を勝手に想像できる楽しみがあるのはいいなと思います。
まあ最終的には「達人のヌンチャク」になるんですけど。
レベルを上げていくと老師の技を網羅しつつ、老師も使えなかった独自の技を編み出していくのも
老師を超えた感じがしてよいですね。
画竜点睛の陣は強すぎる。特攻最大にして繰り出せば、開幕即殆どの敵は死ぬ。
コーラのビン使うほうが強いけど、それでも旋牙連山拳を使いたい
■三大悪女アリシアと追加要素
プレイしたことがなくてもアリシアを巡る顛末は有名。
スクウェア三大悪女として有名なアリシアですが、プレイしてみると
「正直そんなに悪女でもないよね」という印象。
武道大会の優勝者に対するトロフィーとしてオルステッドの妃になるアリシア。
と思いきやいきなりさらわれるので、死ぬまでオルステッドと殆どコミュニケーション取ってないんですよね。。。
武道大会のトロフィーにされるといえばDQ4のエンドール王女が連想されますが、
あちらは恋仲の王子も、仲介してくれるトルネコも、助けてくれるアリーナもいてハッピーエンド。
一方こちらはそういった助け舟がないので、運命に翻弄され続けて最後は酷いことになるのであった。
まああれだけ酷い拒絶しておいて、助けてあげて、とか言うのはどうかと思うよ。
・・・と言いつつ、ストレイボウにせよアリシアにせよいきなり闇落ちがひどすぎるので
魔王の影響を受けたんだろうなーというのは読み取れるところ。
・オルステッドが魔王化、ストレイボウが闇落ちする前にアリシアをさらった魔物の存在
・オルステッドが訪れた時点で存在していた各時代のオディオ像
過去から未来にまで存在しているので時間軸自体が狂っているのですが、
素直に解釈するとオルステッドの裏に、原因となった存在がいるんだろうなーという想像ができるところで
リメイク版では最終ボスとしてsinオディオが登場。
倒される側だったオルステッドが、最後の最後、8人目の主人公としてラスボスにとどめを刺す役になるのは
オルステッドの物語の最後としてよかったと思います。
■あの世で俺にわび続けろオルステッドーーーーッ!!!
ただ一つだけ残念だったことがあるならば、主人公の名前が変更できるがゆえに
主人公の名前はボイス入りで読んでもらえない、というところ。
師範やキッドは読んでもらえるんですが、声優の方の演技が素晴らしい分
ストレイボウの叫びを筆頭にそこでボイスが欲しい…!と思うシーンが多々。
ストレイボウの叫びを筆頭にそこでボイスが欲しい…!と思うシーンが多々。
理想を言うと、デフォルトネームのままならボイス入りだといいんですが
アップデートで更新・・・はさすがに無理でしょうね。
とは言え、全編通して惜しいなと思ったのはこの部分位でした。
■最高のリメイク。このようなリメイクが続いてほしい
HD-2Dの美しいグラフィック、ボイスによる盛り上がり、オリジナルの魅力をそのままにより高い完成度に引き上げた、という
観点でリメイクとしては満点だと思います。
ドラクエ3など名作のリメイク、リマスターがこれからも出ますがこれくらい満足度の高いリメイクが今後も出てほしい。
余談
ライブ・ア・ライブを初めて知ったのが、やる夫のライブ・ア・ライブなんですが
こちらはこちらでオリジナル展開があり好き。
真・旋牙連山拳ってオリジナルにもあるのかと思ってました。ありません。
最近まだやる夫スレってあるのかな・・・。
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CHARACTER DESIGN
c 1994, 2022 SQUARE ENIX CO., LTD.
c 1994, SHOGAKUKAN Inc.
Gosho Aoyama, Yoshihide Fujiwara, Osamu Ishiwata, Yoshinori Kobayashi, Ryouji Minagawa, Kazuhiko Shimamoto, Yumi Tamura
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
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