2021年05月24日

続・終活の勧め

■一寸先は闇だとしても

ちょっと真面目な話。

以前にも書いたことがあるのですが、身内と終活について話す機会があったので整理も兼ねて。

終活の定義も人によってまちまちで、遺言書など法的なやり取りをきちんと進める方もいれば
死ぬまでにやりたいことリストだけ作る人もいるかと思います。

とはいえ、年齢的にも健康的にも差し迫った終わりが見えていないうちから遺言書とか作り出すのも
ハードルが高いので、まずはエンディングノートを作成するあたりがおすすめです。

別に普通の大学ノートでもいいのですが、書くべき内容がある程度まとまっているのと、
何より「第三者が認識しやすい」という点で市販のエンディングノートを使うのが良いと思います。
いざと言う時、本棚のノートを1冊1冊確認している余裕はないので
背表紙だけで一目で内容がわかることは重要。



■まとめておいた方がいいことリスト

一般的な会社員を想定。
自営業なんかだともうちょっと面倒くさい。

@財産リスト
最重要。
銀行口座はどこにあるのか。
個人年金や株式の有無。
全ての書類を完璧にファイリングしてるような人はともかく、そうでないと財産の有無を調べるのも一苦労なので、
どこにあるかだけでも情報がまとまっていると助けになります。

セキュリティ上もそうですが
死亡後に相続手続きを経ずに勝手に引き落とすとトラブルの原因にもなるため、暗証番号やパスワード等は不要。
存在することが分かっていれば問い合わせて解決できます。

もし誰かにお金を借りているなどあれば負の財産もきちんと書いておくと
後で遺族が動揺しなくて済むと思います。というか返しておきましょう。


A葬式にまつわる意向
費用はどれ位を想定するか。
誰を呼ぶか。
お墓はどこに入れるか。
遺影用の写真なんかも添付しておきたいです。

普段から友達と写真撮ったり旅行に行ったら自撮りするような人はいいんですよ。探せば何とでもなると思うので。
自撮りが嫌いで写真なんか残さないという人こそ、いざと言う時遺影の写真がなくて周りが困らないよう
証明写真機でいいので一枚とって添付しておくといいと思います。
5年10年に1回更新すれば十分。
私の場合、用意しておかないと小学校入学あたりまで写真遡っちゃうんじゃないかな・・・


葬式に関しては、時折やたらと口だけは出す人がいるので
こだわりがない人ほど明言しておきたい。
故人の意思に勝る印籠なし。

また住所録を紙でつけてる人も今どきあまりいないと思うので、亡くなると
あなたの交友関係がほとんど分からなくなってしまいます。
遺族からすると後で亡くなったのを知って訪ねてこられるのも対応がしんどい、
とはいえ誰に連絡が必要かわからない、となるので
連絡してほしい人がいる場合は連絡先をまとめておくと吉。
いまどきはFacebookなんかで投稿するのも楽かもですね。


B相続について
ものすごく資産があったり親族が険悪とかでなければ、法的に有効な形での遺言状までは不要かもしれませんが
「法定通りに相続してほしい」という一言だけでも残しておくとよいかと思います。
亡くなった後、残った人間の間で「誰が面倒を見た」など変な形で揉めないように。
あなたの家族が揉めなくても、その夫や妻、甥や姪、さらにその他の関係者で変なことを言い出す人が出ないとは限りません。
やっぱり故人の意思表示が強い。
ほんとに心配な場合はちゃんと遺言書を残しましょう。


Cエンディングノートの存在自体の共有と更新
ノートに書くことではなくて別途やっておくべきこと。
せっかく必要な内容をきっちり揃えていても、誰も気付いてくれないと意味がありません。
人が亡くなった後、特にそれが突発的だった場合、周りも混乱しており落ち着いて周りを見渡すことができないので
「いざと言う時エンディングノートがあるので見てほしい」だけでも関係者に伝えておくとよいかと思います。
また、実際書いてから何年、何十年と時間がたつと思われるので定期的に内容を見直して
「2021年確認」などすると、これが最新の情報かどうか遺族が迷うことが減ると思います。



■元気なうちに、自分で書くしかない
死んだ後の整理って、いよいよ余命いくばくもなくなってから、と考える人もいますが
自分ではまだまだ生きれるつもりがぽっくり逝くこともあるわけで。

そうでなくても、病気になっていよいよ最後が見えてきた、という状況で
周りの人間は「何かあった時のために書いて」とはとても言えません。


だからこそ、明日に何の不安もない今、自分で準備をしておくことが必要だよね、みたいな話をした日曜日。
posted by ポワロ at 01:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月11日

天丼を食べただけの話

子供の頃、父親が読んでいた「サライ」に都内の老舗天丼屋が載っていた。
イラスト付きで店内の様子まで書かれており、なぜだか妙に心惹かれた。

繰り返し読んでは天丼に対する憧れが募っていった。
もともと外食する家庭では無かったのもあるが
田舎に天丼屋は殆どなく、てんやのようなチェーン店も存在していなかった。

食べる機会自体がないので天丼自体に好きも嫌いもなかったが、
遠い東京に対する憧れと重なったんだろうと思う。


それから10年以上が経ち都内に通う大学生になっていた。
すっかり天丼への憧れは忘却し、たまにてんやで食べるくらいの物になっていたが
どうやら親は、子供が熱弁していたものを覚えていたらしい。

上京してきた親と長い列に並んで天丼を食べた。


ーーー美味しくなかった。


店を出た後、あんまり美味しくなかった、と率直にこぼしてしまい
親もそうだね、と笑っていた。
口直しに甘いものでも食べに行こうと誘う親に、予定があるからと伝えてすぐに別れた。


あれからさらに時間が経ち、件の天丼の味はすっかり忘れてしまった。
食べログを見るとそれなりの点数がついていて、果たして本当に美味しくなかったのか、自分の記憶に自信がなくなってきた。

反抗期というほどではないけれど
親と一緒に何かをするのに気恥ずかしさが残っている頃だった。
なんとなく斜に構えて、美味しくないと通ぶってみるのがかっこいいと思っていただけじゃないのか。


そんな気持ちで再び、今度は自分一人で天丼を食べた。


−−−うん、やっぱり美味しくないわこれ。


世の中にはもっと美味しいものがいくらでもある。
それを知っている程度には大人になった。


叶うなら、親にもっと美味しいものをごちそうしたかった。
ただそれだけの話。
posted by ポワロ at 21:17| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月08日

4700時間の冒険にさよならを

■オラクルに決着を
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ログイン放置も相当あったとはいえ、他サーバーのキャラも含めて合計すると4700時間超。
はまりにはまって3ハードをまたいでプレイした初代PSOも、ROもここまではプレイしてなかった。
というわけでサービスインから何度も長期休止を経つつも、人生で一番プレイしたゲーム。
再びのオラクルへ。

昨年にはシナリオが完結したと聞いていたのでいつかやろうと思いつつずるずると半年以上が経過しましたが、
NGSが来るまでには完了させようとGWを利用して再開しました。

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休止明け、操作方法を忘れているのは毎回なんですが今回は1年半以上空いてたこともあって忘れぶりが今までになかった。
まずLv90にした覚えがないし、持ってる武器も身に覚えがない。
え、85LVが上限じゃなかったっけ。オブリサナヴフトってなんだ。

すわアカウント乗っ取りかと一瞬混乱しましたが、過去のスクリーンショットを見るとどうやら自分で育てた模様。
コレクトか何かで貰ったから記憶がないんだな…。アトライクスあたりまでは覚えてたんですが。

さすがにいまからLv上げなおして、アイテムも揃えなおしてはしんどいな、と思ってたのですが
ストーリーはカジュアルという難易度ハード程度の簡単モードがあるようで
特に変えずにサクサク進められました。よかったよかった。

■前回までのあらすじ
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―――【若人】四天の一人、誤解のアイカ。


いや全く覚えないな?


アイカはアニメに出てたキャラだったような記憶はありますが、四天とか何の話だ、と
最後まで思い出せないままサクサク進行。
EP3あたりまでは割とちゃんと追ってたんですが、EP4はキャンペーンか何かでほぼ全スキップだったし
EP5は間が空きすぎて話ついていけなくなってたんですよね。

オメガとかいうファンタジー世界で、ルーサーやらなにやら同じ顔の違う人がいっぱい出てくる話だったのは覚えてる・・・というくらいの
認識のままEP5完走。

EP3まではなんだかんだ、仮面、マトイ、ルーサー、シオンと話しまとまってたんだよなー・・・。


というわけでいよいよ完結のEP6.
大昔生贄にされた、ハリエットと同じ顔のシバがラスボスとのこと。
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ラスボスは独り言多くなるのありがち。



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NPC全員集合という感じで、そういやこんなキャラいたなあと懐かしくなりました。
個人的に一番お世話になったのはクロトなんですがさすがに来なかったですね。


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いつのまに六芒に。
別にそんなに強い設定じゃなかった気がするんだけど、ゼノもなってるしまあいいのか。

突っ込まずにはいられない感じで進めつつも、ベタな全員集合は割と好きです。
こういうのは奇をてらわなくていい。

アークスとかろくでもないから見限って仲間にならないか、という大魔王バーン様ムーブ。
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まあ毎回鉄砲玉にされてるしね…。


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おまえを倒して、このオラクルを去る・・・!そしてNGSに

最近ダイの大冒険読み直して
「地上の人々すべてがそれを望むのなら・・・おまえを倒して、この地上を去る・・・!」
いいシーンなんですけど、いや絶対仲間とか望まないのわかってるやろ「すべてが」って条件つけるのずるくない?
とか台無しなことを思ってしまいました。

さておき。仲間になるバッドエンドの選択肢も欲しかったですが、選択肢なしなのでサクッと倒します。



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そんなこんなで、EP1-3もきっちりリアルタイムでクリアしてたのでサクッとグランドエンドに到達。

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総決算。
半分くらい覚えてない画像だったりしたのが無念。
浮かぶ画像にプレイヤーのスクリーンショットを読み込めるとそれはそれでよさそうだけど、ギャグになっちゃうか。


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なんかキモイのいたけどカジュアルモードなので気弾撃ってるだけで楽勝。


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というわけで足掛け9年にわたるPSO2の冒険はこれにて完了。

シナリオはすごい面白いとかではないんですが、年単位でプレイしないときもありつつも
9年もの間付き合ってきたゲームが完結を迎えたということで感慨深いものがありました。

小学生が高校生になるくらいだもの。

オンラインゲームは人気絶頂のまま終われることがほぼないので、望まぬ終わり方をしたゲームが星の数ほどある中
きちんと完結したことに拍手を。

とは言いつつ、一番感慨深かったのは
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エンディングムービー中のなんでもない風景なんですよね。

あー、さんざん周回したなーとか。

やっぱりオンラインゲームなので人と遊んだ記憶が一番強く残るんですよね。
凍土は実装時、バンサー夫妻がどうしてもソロで倒せなくて、入ったチームのみんなに助けてもらって初めてクリアした、という意味でも思い出深く。

遊んでくれたすべてのフレンドに感謝を。


ゲームですら対人コミュニケーションをとる気力が枯れる昨今、仮にNGSプレイしても一人で細々やるんだろうなあとか思いつつ
PSO2が最後の、人と沢山遊んだゲームになりそう。



■本当に最後の戦い
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ストーリー終わらせたタイミングでちょうどラスボス緊急クエストが来ていたので、ハードでソロ参加。
エクストラハードくらいならいけそうだけど、今更レアドロップ求めるでもないしゆっくり倒そう。


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たった一人の最終決戦、完。
きちんと最後までやりきれてよかった。

サービスはまだ続いていきますが、おそらく今後の拡張はあまりないであろうPSO2.
サーバーがいつか落ちる頃、もう一度くらいはまたオラクルに行きたいですね。
posted by ポワロ at 02:08| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする